医師から処方される向精神薬を大量に服薬し、救命救急センターに搬送される患者が増加している。精神科医療の新たな問題として浮上する処方薬の乱用の実態に迫る。
精神科医療をめぐる新たな問題が、浮上している。医師から処方される睡眠薬や抗うつ薬といった「向精神薬」を大量に服薬し、救命救急センターに搬送される患者が増加し、死に至るケースも相次いでいるというのだ。ある大学病院の救命救急センターを舞台に、過量服薬の実態、そして過量服薬を防ぐための新たな取り組みを紹介。精神科医療の処方の課題と、今後のあり方を探っていく。